勝手にシリーズ化して書いているカーピカネットのナノ研磨テクノロジー♪
今日は、コンパウンドに関して記載します
ナノ研磨テクノロジーのコンパウンドは、業界の人に見せても「何コレ?これがコンパウンド??」って言われます(笑) 確かに変な形ですからね〜
形状以外にも変な所が、いくつもあります(笑)
1.使用量がめっちゃ少ない。
40cm四方を磨く際に使用するのが一滴というレベルです☆
2.研磨後の脱脂洗浄が不要。
通常、コーティング店では、コンパウンドで磨いた後には必ず脱脂洗浄やシリコンオフ作業が必要です。これはコーティングを定着させるするために必須項目。しかし、カーピカネットのコンパウンドはその洗浄が不要です。なるべく、コーティング前に水がかかることを避けようと考えて脱脂洗浄を省く設計を行いました。磨き終わると同時に、コーティングに最適な塗装状態が出来上がるというコーティングに完璧なタイミングを実現☆
ついでに作業自体の大幅な時間短縮にもなりますね。
3.粒子のバランスが絶妙かつ特殊なので塗装が減らない☆
研磨という作業は、愛車の大事な塗装を減らす作業です。傷が消えるのは嬉しいけれど、同時に塗装が減るというのは大きなデメリット。そこで、塗装を殆ど減らさないレベルの研磨を可能にしたコンパウンドです。
ちなみに、基本的には1μm程度しか塗装を削りません(※1μmはサランラップの約1/10の厚み:目視は不可能なレベル)
そして、ベースコートが1μmの膜厚を塗装に与えるので、差し引きゼロです(^^)
4.塗装を削っていないのに、車の傷は消えていく
上記のように塗装の厚みが変わらない研磨。なのに傷が消えるんです☆
正確に言うと 消える=見えなくなる なのですが(^^)
消すということではなく、見えなくするという観点で作ったらこういう特殊なコンパウンドが誕生しました(^^)
5.1種類だけしか使わないのに、キズ消しから表面仕上げまで全部一気に終わる
通常、コーティング店では。2〜3種類のコンパウンドを使い、バフを変えながら、キズ消しの初期研磨〜仕上げ研磨を行います。
研磨業界の最近の歴史を紐解くと、この工程をそのままに1種類のコンパウンドで終わらせようとしたことで誕生したのが、自己粉砕型コンパウンドです。
最初は大きな粒子なのですが、磨いている間に粒子自体も研磨の圧力で粉砕されて小さくなっていく。だから粗研磨〜仕上げ研磨まで行けるよ!という理論です。
実際に、自己粉砕型コンパウンドでは、研磨適応範囲は広がりました。カーピカネットのナノ研磨テクノロジーでも、初期型のコンパウンドには、自己粉砕型粒子も配合していました(^^)
しかし、やはり繊細な仕上げまでは難しく(コンパウンドを付け直す度に粗研磨からスタートになるので)、特に濃い色の車では磨きによるボケが発生しやすく、仕上げ研磨はやはり必須でした。
そこで、カーピカネットで考えたのは、我々が元々目指している削らない仕上げ!
傷を消すのでは無く、最初から傷を見えなくするという方向性で工程を組みました。そして誕生したのが現在のカーピカネットナノ研磨テクノロジーのコンパウンドです。
最初から、粗研磨も仕上げ研磨も無い(笑)これなら1種類で1回の標準工程で終わります。だから作業時間がめっちゃ短縮されます。
作業時間も長くなると負荷が体にかかりますので、素早く綺麗になるならそれに越したことは無いですものね(^^)
これらは、コンパウンドだけで成し得た訳ではなく、専用バフの設計、機械のヘッドの設計など複雑に相互依存しています。
この組み合わせを多数試す中から偶然見つけた時は、本当に興奮しました(⌒▽⌒) 今も興奮してますが(笑)
何で見つかったかというと、紆余曲折のコンパウンド開発、そして学生時代に在籍していた新素材開発の研究室での経験とその時の指導教授との再会などがつながります。
まだまだ、書きたいことが多いので、次回も木元は書きます(笑)