開発の想い(クエスト誕生秘話)

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愛車の塗装は、限りある資源です。だからなるべく削りたくない・・・
でも、普段使用する愛車は様々な原因で傷は付いてしまう・・・

傷の写真

カーピカネットの施工部門が大分市にありました。

店舗では、傷を消すための磨き作業も毎日行っているのですが、毎年毎年、様々な改良を加えて殆ど削ること無く傷を消す技術を作り上げました。 まずは、プロの腕が必要なやり方から始まり・・・段々、特殊なコツを細分化して標準化させて来ました。

究極の目標は、『一般の方がプロと同じように磨ける』ようにすることです。

その目標のもと、まずは使用する機械を設計し直し、2種類のポリッシャーを開発しました(^^)

次に、それまで使用していたコンパウンドを調合しなおし、3種類のコンパウンドを開発。
それに合わせ、専用のウールバフをパッドと含めて製作。この時点で、塗装を殆ど削ることのないナノ研磨を生み出しました。
 ですが、ウールバフの特性上、独特の癖があり、使用上の慣れと塗装の柔らかさなどによって最終仕上げにもう一手間必要でした。 さらに、コンパウンドが特殊すぎて、バフの洗浄にも研磨後のコート前洗浄にも手間が増えました。

そこで、コンパウンド自体を完全に見直しすることを2015年の冬からスタート。

通常、我々車業界では使うことのない、研究所仕様の粒子を一般的なコンパウンドとは違う分散方法で作り出しました。ナノ研磨テクノロジーのコンパウンドは、業界の人に見せても「何コレ?これがコンパウンド??」と、言われることがあります(笑) 一般的なコンパウンドは歯磨き粉の様な粘土状。カーピカネットのポリッシュウォーターは液状。確かに一般的ではないです。

形状以外にも特殊な点が、いくつかあります(^▽^;)

1.使用量がとても少ない。

40cm四方を磨く際に使用するのが、一滴(ワンプッシュ)というレベルです☆


2.研磨後の脱脂洗浄が不要。

通常、コーティング店では、コンパウンドで磨いた後には必ず脱脂洗浄やシリコンオフ作業が必要です。
これはコーティングを定着させるするために必須項目です。しかし、カーピカネットのポリッシュウォーターはその洗浄が不要です。 なるべく、コーティング前に水がかかることを避けようと考えて脱脂洗浄を省く設計を行いました。磨き終えると、コーティングに最適な塗装状態へ出来上がるというコーティングに完璧なタイミングを実現しました♪作業自体の大幅な時間短縮にもなります☆


3.粒子のバランスが絶妙かつ特殊なので塗装が減らない☆

研磨という作業は、愛車の大事な塗装を減らす作業です。傷が消えるのは嬉しいけれど、同時に塗装が減るというのは大きなデメリット。そこで、塗装を殆ど減らさないレベルの研磨を可能にしたのがポリッシュウォーターです。
※基本的には1μm程度しか塗装を削りません《1μm(マイクロメートル)はサランラップの約1/10の厚み:目視は不可能なレベル》


4.塗装を削っていないのに、車の傷は消えていく

上記のように塗装の厚みが変わらない研磨。なのに傷が消えるんです☆ 正確に言うと 消える=見えなくなるです(^^) 消すということではなく、見えなくするという観点で製作をした結果、特殊なコンパウンドが誕生しました(^^)


5.1種類だけしか使わないのに、キズ消しから表面仕上げまで全部一気に終わる

通常、コーティング店では、2~3種類のコンパウンドを使い、バフを変えながら、キズ消しの初期研磨~仕上げ研磨を行います。 研磨業界の最近の歴史を紐解くと、この工程をそのままに1種類のコンパウンドで終わらせようとしたことで誕生したのが、自己粉砕型コンパウンドです。 最初は大きな粒子なのですが、磨いている間に粒子自体も研磨の圧力で粉砕されて小さくなっていく。だから『粗研磨~仕上げ研磨まで行けるよ!』という理論です。実際に、自己粉砕型コンパウンドでは、研磨適応範囲は広がりました。
 『カーピカネット・ナノ研磨テクノロジー』でも、初期型のコンパウンドには、自己粉砕型粒子を配合していました(^^) しかし、研磨によって塗装が減るという事実は変わらず…。コンパウンドを付け直す度に粗研磨からスタートになる為、繊細な仕上げまでは難しく、特に濃い色の車では磨きによるボケが発生しやすくなり、仕上げ研磨はやはり必須でした。

そこで、カーピカネットで考えたのは、我々が元々目指している削らない仕上げ!

傷を消すのでは無く、最初から傷を見えなくするという方向性で工程を組みました。
そして誕生したのが現在の『カーピカネット・ナノ研磨テクノロジー』です。 最初から、粗研磨も仕上げ研磨も無い(笑)これなら1種類の標準工程で終わります。だから作業時間がものすごく短縮されます。
作業時間も長くなると負荷が体にかかりますので、素早く綺麗になるならそれに越したことは無いですものね(^^)

これらは、コンパウンドだけで成し得た訳ではなく、専用バフの設計、機械のヘッドの設計など複雑に相互依存しています。この組み合わせを多数試す中から偶然見つけた時は、本当に興奮しました(⌒▽⌒)
コレを書いている今も興奮してますが(笑)

紆余曲折のコンパウンド開発、そして学生時代に在籍していた新素材開発の研究室での経験と、その時の指導教授との再会など、全て一致したから生まれたのが『カーピカネット・ナノ研磨テクノロジー』です(^^)

ナノ研磨テクノロジーで磨いた塗装面

ナノ研磨テクノロジーの2種類のコンパウンド

1.ポリッシュウォーター ナノ6
カーピカネット・クエストシリーズ専用の液体型コンパウンドです。 クエストシリーズで主に使用します。初心者も簡単にご使用いただけます。使用後はすぐにコーティングが行えます♪

2.ポリッシュウォーター ナノ4
クエストシリーズでもっとも塗装面を削らない、液体型コンパウンドです。 研磨の練習としても最適です。【ポリッシュウォーター ナノ6】や【コンパウンド ワイド】と併用することで、磨きの仕上がりをより一層きめ細やかにしたい方にもお勧めです(^^)

ナノ研磨テクノロジーで磨いた写真1
写真1 研磨していくとこの様になります。
ナノ研磨テクノロジーで磨いた写真2
写真2 円形に見えていた傷が見えにくくなりました。 
ナノ研磨テクノロジーで磨いた写真3
写真3 研磨後の塗装表面を拡大した写真です。

  • 全ての写真は、ナノ研磨テクノロジーで磨いた塗装面です。
  • 元々の状態は、写真を撮っていないのですが、傷が目視できる状態でした。
  • そこで、ナノ研磨テクノロジーの2種類のコンパウンドを使用し、研磨すると写真1のように傷が目視できない状態になりました。
  • 但し、あくまでも1㎛以下の研磨です。
  • 元々、傷の深さ自体が目視できるレベルの10㎛以上の深さでした。
  • 深く塗装を削らないのに傷が見えなくなるのは、傷がナノレベルで滑らかになり反射で見えなくなるからです。
  • 写真3のように拡大してみると薄っすら、専用のライトと特定の角度からだけは、傷自体は存在していることが確認できます。  
    ですが、傷の角が取れてしまっているので、一般的な環境下(屋外)では、傷が見えなくなってしまうのです♪
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  • 傷の深さ近くまで塗装を削り減らす方法より、このナノ研磨テクノロジーの方が限りある塗装を減らさず、愛車を綺麗にすることができます★

セットトップ画

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